オフィス空調は、人数、OA機器、窓の日射、会議室の混雑、席ごとの温度差を整理して選びます。静音性と個別運転も重要です。

人数・OA機器・窓・会議室
座席、会議室、窓、複合機、サーバー、出入口を簡単な平面図へ書きます。さらに「午後に西側が暑い」「会議中だけ効かない」など時間帯を加えると、室内機の台数と区域分けを検討しやすくなります。
オフィス・事務所でよくある空調の悩み
窓側と廊下側で温度が違う
西日や大きな窓で窓側の負荷だけが増えている状態です。ブラインドで日射を抑え、窓側と内側を別系統または別ゾーンにすると、片側だけ強く冷やす運転を減らせます。
特定の席へ直風が当たる
吹出口と座席の位置が近い、風向が固定されている、家具で風が曲がっていることが主な原因です。吹出口の向き、風量、座席配置を見直し、必要なら気流制御機能や吹出口の追加で風を分散します。
会議室だけ冷えにくい
短時間で人数が増え、外気導入とパソコンの発熱も重なるため、執務室と同じ面積基準では能力が不足しやすい部屋です。最大人数と会議時間を基準に、会議室だけ個別運転できる構成が向きます。
フロア全体を一括運転している
受付、執務室、会議室、サーバー周辺では利用時間と発熱が異なります。一括運転は無人区域まで空調しやすいため、リモコン系統と室内機系統を分け、時間帯ごとに止められる構成へ整えます。
必要能力を左右する条件
- 在室人数
- 通常人数と会議・来客時の最大人数
- 発熱
- パソコン、複合機、サーバー、照明
- 日射
- 窓の方角、大きさ、ブラインド
- 運用
- 執務室、会議室、受付の利用時間
坪数・面積は目安の一つです。同じ広さでも、人数、天井高、発熱、外気、運転時間によって必要能力は変わります。
室内機形状は風・建物・清掃性で選ぶ
天井カセット4方向
広い執務室へ風を分散しやすい
天井カセット2方向
細長い空間や照明ラインへ合わせやすい
天井吊形
天井裏へ埋め込めない場合の候補
壁掛形
小会議室や個室で候補
形状だけでなく、天井裏の高さ、照明・感知器、点検口、ドレン排水、将来のレイアウト変更まで確認します。
区域分けと気流の考え方
執務室、会議室、受付、サーバー周辺は利用時間と発熱が違います。同じ系統へまとめる前に、個別運転が必要かを確認します。
能力を上げる前に、吹出口の位置、風向、家具・設備の干渉、区域ごとの運転を確認します。
現地確認で使える整理方法
座席、会議室、窓、複合機、サーバー、出入口を簡単な平面図へ書きます。さらに「午後に西側が暑い」「会議中だけ効かない」など時間帯を加えると、室内機の台数と区域分けを検討しやすくなります。
写真とメモを一緒に残す
室内機・室外機の銘板、部屋全体、窓、出入口、熱源、室外機周辺を撮影します。写真へ撮影位置と時間帯を付けると、現地調査の説明が具体的になります。
- 建物面積、天井高、窓、間仕切り
- 利用通常人数、最大人数、利用時間
- 発熱照明、機械、厨房、OA機器
- 外気出入口、換気、シャッター、方角
この情報を複数の業者へ同じように渡すと、能力と工事条件の比較がしやすくなります。
工事前に現地で確認すること
- 室内機と室外機の搬入経路
- 天井内・壁・床の設置スペース
- 冷媒配管、ドレン、電源の経路
- 営業・稼働を止められる時間帯
- 騒音、振動、粉塵への養生
- 既存機撤去と冷媒回収
失敗を防ぐための注意点
面積だけで能力を決める
人数・OA機器・窓・会議室を含めて負荷を確認します。
一つの方式で全室をまとめる
利用時間と熱負荷が違う部屋は区域を分けます。
清掃・点検経路を忘れる
フィルターと内部点検へ安全にアクセスできるか確認します。
工事後の運用を決めない
設定、スケジュール、清掃、故障時連絡先を共有します。
オフィス・事務所の選定チェックリスト
- 面積以外の負荷条件を整理した
- 部屋・区域ごとの使い方を分けた
- 風向と利用者・作業者の位置を確認した
- 換気と空調の役割を分けて考えた
- 清掃・点検スペースを確保した
- 工事範囲と保証窓口を確認した
よくある質問
広さだけでオフィス・事務所の能力を決められますか?
決められません。同じ面積でも、在室人数、パソコン・複合機・サーバーの発熱、窓の方角、換気量、最上階かどうかで負荷が変わります。平面図へ人・窓・発熱機器を書き込み、時間帯別の最大負荷で能力と台数を決めます。
今と同じ馬力へ交換すればよいですか?
人数やOA機器、間仕切り、利用時間が設置当時と変わっていなければ同等能力が候補になります。変化がある場合や現在すでに温度ムラがある場合は、同じ馬力のまま交換せず、ゾーン分けと室内機配置から見直します。
どの室内機形状が一番おすすめですか?
一般的な広い執務室では、風を複数方向へ分散しやすい天井カセット形が選びやすい形状です。細長い部屋は2方向、小会議室は壁掛形、天井裏へ埋め込めない建物は天井吊形が候補になります。最終的には座席へ直風が当たらず、フィルターを安全に清掃できる配置を優先します。