現地調査は、機器を取り付けられるかを見るだけではありません。必要能力、追加工事、営業への影響、見積の精度を決める重要な工程です。
設置場所、配管、排水、電源、搬入、運転条件を現場で確認します。依頼者は図面がなくても、人数、営業時間、発熱設備、困る時間と場所、既存機の写真を準備できます。
迷いやすい項目を順番に整理し、見積り・工事・維持管理で使える形にまとめます。
最初に確認する6つのこと
- 室内天井、梁、照明、人の位置、風向を見ます。
- 室外放熱、騒音、振動、保守空間を見ます。
- 配管径、長さ、高低差、劣化、経路を見ます。
- 排水勾配、排水先、詰まり、ポンプを見ます。
- 電源単相・三相、容量、分電盤を見ます。
- 搬入通路、階段、エレベーター、クレーンを見ます。
調査前に用意するとよい情報
住所、業種、床面積、天井高、通常人数と最大人数、営業時間、発熱設備を一枚にまとめます。現在困っている場所と時間帯も平面図や手書き図へ書きます。
既存機の室内機・室外機・リモコン・銘板を撮影します。修理履歴、電気使用量、建物管理規則、工事可能時間が分かれば一緒に渡します。
- 既存機の型式と設置年
- 室内外機と配管の写真
- 冷えない・暖まらない時間帯
- 休業・停電・音出し可能時間
- 管理会社への申請期限
現場で確認する6領域
室内では、設置位置と気流だけでなく、天井内の高さ、梁、点検口、感知器、照明を見ます。室外では、吸込・吹出の空間、近隣への音、搬入と将来の修理スペースを見ます。
既存配管は見た目だけで流用を決めません。径、長さ、気密、内部状態、新機種の条件を照合します。電源とドレンも機種変更に耐えられるかを確認します。
- 機器を支える構造
- 冷媒配管・リモコン線
- 排水勾配と排水先
- ブレーカーと幹線容量
- 養生・廃材搬出ルート
立会いで伝えるべきこと
現場担当者が普段感じる暑さ寒さ、臭い、音、運転の癖を伝えます。経営者や設備担当だけでは分からない情報が、能力と配置の改善につながります。
調査後は、見つかった制約、提案する機種と台数、流用するもの、交換するもの、見積へ入れる追加工事をその場で整理します。写真付きの調査記録があると社内承認もしやすくなります。
- 現状の不満を場所と時間で伝える
- 営業を止められない区域を伝える
- 将来のレイアウト変更を伝える
- 不明点を見積書の宿題にする
現地調査後に受け取る内容
調査報告には、想定能力、機器配置、配管と電源の扱い、搬入方法、工事時間、追加費用の条件を含めます。写真と図があれば、別担当者も判断できます。
無料調査でも、出張範囲や調査後のキャンセル条件がある場合があります。訪問前に費用の有無を整理し、調査結果をどの形式でもらえるかを決めます。
判断前のチェックリスト
担当者が変わっても同じ判断ができるよう、次の項目を写真・見積書・設備台帳へ残します。
- 室内天井、梁、照明、人の位置、風向を見ます。
- 室外放熱、騒音、振動、保守空間を見ます。
- 配管径、長さ、高低差、劣化、経路を見ます。
- 排水勾配、排水先、詰まり、ポンプを見ます。
- 電源単相・三相、容量、分電盤を見ます。
- 搬入通路、階段、エレベーター、クレーンを見ます。
不明な項目は空欄のまま進めず、「誰が、いつ、何を調べるか」を決めます。口頭で決まった内容は見積書、工程表、保証書へ反映します。
よくある質問
現地調査は必ず必要ですか?
単純な機器購入を除き、工事を伴う場合は重要です。写真だけでは天井内、電源、排水、搬入を判断できないことがあります。
図面がなくても依頼できますか?
できます。寸法、人数、設備、写真、手書きの配置図を準備すると調査が進みやすくなります。
調査は誰が立ち会いますか?
設備条件を説明できる人と、日常の困りごとを知る現場担当者がいると判断材料が増えます。
調査後に機種が変わることはありますか?
設置条件、在庫、電源、配管の結果で候補が変わる場合があります。変更理由と費用差を提案書へ残します。